産業カウンセラーに合格するポイント

産業カウンセリングの役割

産業カウンセリングの立場では、
やる気がなくなったり怠けたりするのは、
その人に根性がないからではなく、
その人の性格によるものでもなく、
その人を取り巻く環境の中に、
本人のやる気をそぐような条件があるからだと考えます。

 

そして、本人を取り巻く環境を整える援助をすることによって、
本人のやる気や行動力、成長力が再び回復すると考えます。

 

ですから、産業カウンセラーは人に優しく、
産業カウンセリングの勉強をすると、やさしくなれるのです。

 

人の短所や欠点ばかりに目が行くことがなくなり、
人の長所に目が行くようにもなります。

 

産業カウンセリングを勉強することによって、
人に優しい考え方やスキルを身につけることができると、
自分自身にも優しくなることができます。

 

自分の短所や欠点も
そのまま自分の特徴として受け入れることができるようになるので、
いたずらに自分を責めたり、劣等感に苛まれることも少なくなります。

 

そして、自分自身も元気が出て、
やる気が出て、心が強くなれるのです。

 

さらに、自分の強みや得手、特徴などの長所を
さらに伸ばそうという気持ちになることができ、
前向きな意欲を持つことができるようになります。

 

産業カウンセラーは、いつも人に優しく温かい人であり、
常に前向きな人が多いので、
もともとそのような性格なのだろうと思ってしまう人も多いかもしれません。

 

ですが、多くの産業カウンセラーは
産業カウンセリングを学ぶことによって、
自分自身を磨いてきた人たちなのですね。

相手をやる気にするためのカウンセリング方法>

私たちヒトは、毎日さまざまな目標を持って生きています。

 

そして、目標に向かおうとすること、
目標を達成しようとすることが「やる気=モチベーション」になっています。

 

そこで、相手をやる気にするためのカウンセリングに際して、
大切なことが6つあります。

 

(1) 将来の夢

 

将来の夢を話してもらいましょう。

 

目標を持って人生を生きている人は、
職業も家事活動にも、地域活動にも余暇活動にも、
さまざまなやる気(生きがい、働き甲斐、やりがい)を感じて
日夜取り組んでいます。

 

ですが、やる気が出ない、やる気がなくなったというときは、
目標を失っていると考えられます。

 

目標といっても、中長期的な目標もあれば、
短期的な目先の目標もありますが、
この目標を失ってしまった人を再びやる気モードにするための
カウンセリングの第一歩は、
目標になる前の夢を描くことです。

 

具体的には、今どうなりたいのか、何がしたいのかということから
話を始めてもらうのですが、
クライエントからうまく話が出てこないときは、
年代をさかのぼって、以前はどうなりたかったのか、
何がしたかったのかを思い出してもらうことからはじめます。

 

それでも話が出てこないときには、
子供のころ何になりたかったのかを
語ってもらうのも良いですね。

 

このようにして、現在から過去にさかのぼりながら、
じっくり話題を探していくと、
どこかの時点で、夢や夢らしきものに行き当たるでしょう。

 

(2) 夢を具体化・手順化

 

夢はあくまで夢なので、「そうなれるといいなぁ〜。」
というレベルのものです。

 

ですが、「そうなれるといいなぁ〜。」という気持ちを
大切にしながらカウンセリングを進めることによって、
「そうなれるといいなぁ〜。」という気持ちを
少しずつ高めてもらうようにします。

 

そして、カウンセリングの中で、
「ぜひそうなれるといいなぁ〜。」lという気持ちになってきたら、
次に、「どうすればそうなれるかなぁ。」と、
少しずつ手段や方法について考えを具体化してもらうようにします。

 

夢は一つとは限らず、たくさんあってもよいものです。
ただし、夢が複数出てきたときはカウンセリングの中で、
複数の夢の優先度についても気づいてもらうことが大切です。

 

(3) 夢を計画化・目標化

 

「どのようにすれば、そうなることができるのか。」と、
夢を現実のものにする手段・方法について考えることは、
夢を具体化し、手順化し、プラン化することです。

 

カウンセラーは、来談者の気持ちをせかさないように注意しながら
カウンセリングを進めていきますが、
同時に、来談者自身が考えなければならないことを
着実に押さえながらカウンセリングを進めていかなければなりません。

 

夢の現実に向けて、いつまでに、どのくらいのレベルまで、
どのような方法で、どこで、誰と(一人で)という程度にまで、
ポイントを抑えて具体化できれば、
来談者の心の中に、おのずから当面目指す目標が見えてくるでしょう。

 

(4) 知識・経験・技能・人脈の棚卸し

 

今まで具体化し、計画化した結果見えてきた目標の現実に向かうにあたり、
資源(知識・経験・技能・人脈)は大丈夫か、
能力(時間・資力・体力・家庭状況)はあるか、
必要があれば目標の立て方の修正や変更なども視野に入れながら、
カウンセリングの中で無理のない、実現可能な目標を話し合い設定していきます。

 

来談者が何かに行き詰っていたり、
或いは行き詰まりそうになるなどして、
やる気を失っている場合は、
今までに身につけた知識や経験、技能、人脈について棚卸しをしてみましょう。

 

そうすることによって、
今まで培ってきたものの中に、今後に生かすことができるものがあると
気づくことができる場合も少なくありません。
(5) 仕掛けに気づく

 

たとえば、禁煙やダイエットなどは、
「はじめよう!」と思うときは、決意がとても高いはずです。

 

そして、やる気満々でスタートさせますが、
志半ばにして挫折することが多いです。

 

途中で挫折することはとても残念なことですが、
しかし、そのことが後遺症となって挫折感を引きずってしまうことのほうが
もっと大きな影響を与えてしまいます。

 

つまり、挫折感がトラウマになるということです。

 

「私には通信教育は向いていない」などという気持ちになっていると、
挫折をくりかえすことによって、
「向いていない」という信念が強固になっていきます。

 

やる気を失い、挫折しそうになった人に対してのカウンセリングは、
通信教育を始めようとやる気満々だったときに
聴いた音楽を尾も出してもらったり、
禁煙に成功した先輩の顔を思い浮かべてもらったり、
ダイエットに成功した自分の姿をイメージするなど、
やる気を回復するための一種の自己暗示の方法に
気づいてもらうことができるようなカウンセリングを
行っていくと良いでしょう。

 

(6) 目標

 

やる気を引き出すためのカウンセリング法の大切なことの最後は、
目標について話してもらうことです。

 

「夢」の段階から「目標」と、具体化してきます。

 

ヒトは、目標を見失ってしまうと、
目標に達する方法が見出せなくなったり、
目標に到達できなくなりやる気を失います。

 

逆に、目標が決まったときや、
目標を達成するためのプロセスが明確になったとき、
ヒトはやる気を回復します。

 

やる気を失った人に対しては、
(1)〜(5)のポイントをさかのぼりながら、
そもそもどのような夢を抱き、
どのような経過を踏み、
どのようにして目標を設定したのか、
身の丈にあった目標であったのか、
来談者に、自分の気持ちをじっくり話しをしてもらうようにしましょう。